入園・入学のご案内

保護者の声

1:なぜここに通わせようと思ったのか 2:子どもの変化(通わせてみてどうか) 3:自分(保護者)の変化

ほしの子在園児の保護者

1:ふたばクラスからほしの子に上がりました。ほしの子の先生方も、ふたばクラス同様、規則的な生活リズムを軸に「させる」ではなく子どもの意欲を大切にした保育をされています。また自然豊かで、食事にも気を使い、子どもに無理のない環境が整っています。そのような守られた環境の中、息を深く吸って吐くような子どもが子どもでいられる時間をこどもにも過ごして欲しいと思い、ほしの子への入園を決めました。
2:不器用で思い通りに身体が動かせないことによく癇癪をおこしていた我が子は、ほしの子での手仕事などを通して劇的に器用になってきています。遊びについても、以前はあまり遊び込めず家事の邪魔をするばかりで、遊んだとしても車を走らせるばかりだったのが、最近では、長いこと集中して色とりどりのクレヨンで絵を描いています。ほしの子から持って帰ってくる絵も自由で創造力豊かな我が子らしい絵が目立ちます。とにかく私が知っている子どもと別人のようで、その変わり様に大変驚いています。ほしの子の先生方はこども一人一人が抱える課題を良く観察し、具体的な方策を講じてくださいます。きっと私一人では思い悩むばかりで途方に暮れていたと思うと、ほしの子の保育の質の高さと先生方のご尽力に頭が下がるばかりです。

3:大人がお互いを信頼し手を取り合って子どものための場を自ら学び考え創り出していくそのプロセスを目の当たりにし、大人がまず主体的であるというその姿に大変感銘を受けました。この姿勢は子どもたちにとってどんな教育よりも教育的であると思います。

これまでの既存の枠組みから離れた新しい組織である学園の運営に携わることで、自身の社会経験から、親として、社会人としてこうあるべき、こうすべきといった既成概念に囚われていたことに気づきました。もっと自由に物事を考えても良い、私は私で良いという感覚でいられることで、世界や人に対する信頼感が芽生えました。

また、大人の学びに参加することにより、生活の中ややりとりの中で感じていた子どもの難しさは性格だと決めつけていましたが、子どもの体質や環境や親の関わりからくるものだったということを知ることが出来たことは私の子育て観を楽にしてくれました。おかげで子どものことがよくわかるようになったし、子どもの可能性を信じてあげることができるようになりました。そして生活リズムや食事など子どものために取り組んだことが全部自分自身に返ってきて、子どもだけじゃなくとても健康になったことを実感しています。

世の中は幼保無償化の流れですが、大人の学び、学園の運営に関わることを通して、私が変われば子どもが変わる、世界が変わるという体験ができたことは、ただサービスを受けること以上の価値があると思います。

2年生転入児の保護者

1:自身の友人にシュタイナー教育出身者が居たことがそもそものきっかけ。子どもも通いたい意思を見せたので、通わせてみようと思った。

2:・裸で過ごし水浴びをする幼少の頃を過ごしていたので、寒さや暖かさに鈍感だったが、寒さや暖かさがわかるようになった。子どもの口から「暖かいっていいね」と聞けたときは嬉しくて涙した。
・人の顔色を伺わなくなった。

3:わたし自身も生命感覚が育ったので、靴下を履くようになり、暖かさを実感するようになった。

ほしの子在園児の保護者

1:子どもが9ヶ月の頃からつぼみクラス(親子クラス)へ通い始めましたが、なぜか最初は『シュタイナー=厳しい』という勝手なイメージを持っていました。

ですが、毎回20分ほどある《見守りタイム》で、我が子や、近い年齢のお友だちの様子をただただ静かにじっと見守るだけで、“こんなにも自分は今まで子どもをきちんと見ていなかったんだ”ということに気づかされると同時に、その後にある《聴き取りの時間》で、今自分が困っていることや不安に思うことに対して、先生が子どもの様子からお話してくださるご見解やアドバイスの全てが、なるほど!という内容で、ただただ驚いたことを覚えています。
親子クラスや、ほしの子での保育は、〈目の前の子ども個々に今必要な環境やリズムを整えてあげる〉ことと〈周囲の大人の意識を変える〉という点に集約されており、それがとてもシンプルで、家庭でも気負わず、今日から始められることがたくさんあるなと感じたことで、より身近なものになりました。
そして何よりも、ここの雰囲気が親子共々大好きで、息子もとても居心地がよさそうで、リラックスして過ごせているなと感じたため、ほしの子への入園を決めました。

2:常に広い視野で受け止めてくださる先生方のおかげで、本当に息子が息子らしく、のびのびと自分を出して毎日の一瞬一瞬を味わって過ごしているのだなと感じることが多いです。
自然素材のおもちゃを使っての室内遊びや、毎日毎週、一定の規則を持って繰り返される生活リズムの中で、息子の中のファンタジーがどんどん広がり豊かになっているのを感じます。
一人一人の子どもに合わせて、必要な環境やリズムをつくるという細やかな対応も、少人数で家庭的な雰囲気のあるほしの子では可能であり、それは本当に素晴らしいことだと感じています。
小学生までの幅広い年齢層のお友だちと、広い田んぼで、外遊び時や放課後に遊べることも、とてもよい経験になっていると思います。

3:息子がいつもよりぐずっている、イライラしているなどの場合、まずは、周辺環境(家庭での遊び方・メディアなどの刺激)や、生活リズム(食事・睡眠など)のどこに問題があるのか?を考えるようになりました。そして、大体はそのどれかに原因が見つかることがほとんどです。子ども本人の性格、とただ決めつけるのではなく、まずは自分に立ち返って、落ち着いて対処しよう、環境を整えてあげようという意識が働くようになりました。
またこのコミュニティーに集う保護者をはじめとする大人の輪もとても面白く、皆で共に学んだり、季節の仕事や手仕事を通して、主体的に保護者の手で学園の景色を作り上げていく毎日がとても楽しく、ここにご縁あって参加させてもらっていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

親子クラス参加者の声

<つぼみクラス>

・子育ての軸となるものに出会えたことが一番大きいです。
子育支援サービスが無料で受けられ、0歳から子どもを保育園やこども園に預けられ便利になる中、子どもと大人がきちんと向き合う機会というのが益々減ってきています。つぼみで学ぶ丁寧なケアや子どもの見方は正に子どもとどう向き合うかという自分の「子育て」のベースになっています。

・ 私にとってつぼみクラスは、みんなでみんなの子を見守り、
共に成長を喜び合う居場所、そんなところです。先生も他のお母さんも本当にあたたかく、どの子もわが子のように見守ってくれます。日々の子育てで不安があっても、次のつぼみで聞いてもらおう、そう思うだけで心が楽になって、ゆったりと子どもと向き合えています。

・つぼみに来て、実はこどもの成長はあかちゃん時代が一番重要なのだということを知ることができました。一歳の息子はそのおかげか身体の発達がしっかりしていて明らかに上の子よりお世話が楽なので夫婦共に びっくりしています。何気なく過ぎてしまうこの時期に大切なことを知ることができて良かったです。また、発達段階の違う子どもの成長を共に追っていくことで、ウチの子大丈夫かな?という不安がなくなりました。

<ふたばクラス>

・私がシュタイナー教育と出会ったのは大学時代の講義で読んだ「ミュンヘンの小学生」という一冊の本でした。芸術的なノート、学ぶ楽しさや喜び…こんな素敵な学校がドイツにあるのかと羨ましく思ったのを覚えています。それから時を経て、上の子が1歳10ヶ月の時、この学園がシュタイナー幼児教育を実践していると知った時は胸が躍りました。初めてのふたばクラスでは、威圧的な関わりやかけひきなどがなくても、保育者の歌や模範となる行為で、こどもの意欲が引き出されていく…それは、自分の子ども像や教育観がひっくり返るぐらい衝撃的な体験でした。 現在、1歳の下の子がふたばクラスに通っています。私が台所に立つだけで、踏み台に登り玉ねぎの皮を剥き始め、ほしの子に通う上の子がそれを切ってくれます。ご飯の支度が出来上がると、2人でよそったご飯茶碗を小さなお手手でテーブルまで運んでくれます。
ふたばクラスが大切にしているリズムのある暮らしは、「子どもの模倣対象である大人がきちんと暮らすこと」「子どもの育つ力を信じること」の大切さを私に教えてくれました。子どもの教育のためにと、特別なことを用意してわざわざ教え込まなくても、お母さんがご飯を作り、洗濯をたたみ、寝る支度をするその傍で、子どもは見よう見まねで生活に必要なリズムや必要な動きを無意識のうちに体得していく…その度に子どもの成長を感じ、その育つ力に毎回感動してしまいます。 子どもが出会うその小さな世界に満足そうにしている。それは家族の幸せです。ふたばクラスに来なければ、私たち夫婦は子どもを満足させるためにあれもこれもと与え、逆に不満ばかりを作っていたことでしょう。自分の「生活」の中に暮らしの彩どりを感じ、幼い子どもとそのような貴重な時間を過ごすことができることは今だけの幸せです。この日々は子育てを振り返った時、きっと私の一生の宝物になると思います。
・子育て支援センターに行ってもおもちゃでも、よその子とも遊ぼうとしない我が子。それどころか私の傍を離れようとしなかった子が、ふたばクラスではよく遊び、お友達とはしゃぐ姿がよく見られました。
また、ふたばクラスから帰ってきた日は一日中笑顔でいることが多く、私も穏やかな気持ちでいることが多いことに気づきました。核家族の家庭が多い中、多くの大人がこどもやその子育ての様子を見守る大切さ、信頼できる先生やスタッフ、共に子育てに励む親子とのあたたかな繋がりの大切さを実感しています。